子供の自己肯定感を醸成するとき、親との関係性は少なからず影響するかもしれません。
我が家の子供たちは保育園へ通っています。
睡眠時間を除いたら、家庭で過ごす時間より、保育園にいる時間のほうが長いのです。
それでも家族や親は子供にとって特別で、子供が小さければ小さいほど親が与える子供への影響は非常に大きいと私は考えています。
もくじ
「大好き」って言われたい私は、子供に「大好き」って言ってあげてなかった。
さて、母歴6年の私ですが、実は子供をほめるのが苦手でした。
(子供たちよ、ごめんね)
「すごーい!!」「偉いね」「頑張ったね」ボキャブラリーはこれくらいしかなく。
いたずら、わがまま盛りの子供たち。ほめるシーンもなかなか拾えず、、
褒めてあげたいけど、ほめるようなことがないなぁ…。
もっと認めてあげて、自分に自信を持ってほしいのだけどなぁ…。
そんな風に思っているうちに子供たちは、すごく癇癪を起しやすくなったり、甘えが激しくなったりしてきました。
「テレビのリモコンどこ!?なんでないの!?怒」と些細なことで怒る息子。
「抱っこ!!だあーーーーっこ!!」と不機嫌にひっついてきて片時も離れない娘。
ちょっと私自身も疲れるな…と思っていました。
そんなとき、
「あーーーー、疲れた。あの子らが、ママ大好きだよ(ハート)、とか言ってくれたら癒されるのになー」と
ふと思いました。
そして、ギクッとしました。
私自身が、子供たちに「大好きだよ」とあまり伝えてあげていないことに気づいたんです。
自分が言ってほしい言葉は、自分からどんどん伝えてあげないといけないですよね。
自分が与えないのに、他人からは与えて欲しいと思っていたなんて。
それに子供たちはまだ小さい。
「大好き」と感じていても、言われたことがなかったり、
「大好き」という、言われ方を知らなければ自分からは言えないですよね。
私は「子供たちがいて幸せ」、「子供たちのことを大好き」と思っていたけれど、実際にはあまり口に出して伝えていませんでした。
子供が褒めるようなことしなくても、キミのことが大好きだと伝えてあげる
「たとえ、あの子たちに褒めるような行動がなくても、大好きだよとは伝えられるな」と、思いました。
そうなんですよ。どんなわが子でも、私は大好きなんです。
あなたが、
「いい子」にしていなくても
「甘えんぼすぎ」でも
「失敗ばかり」でも
「妹をどうしてもいじめてしまった」としても
「兄をたたいてしまった」としても
「ご飯を残しても」
「ママはあなたのこと大好きだよ」
その「いい子でなくてもあなたが好き」を伝えてみよう!と思いました。
私自身が子供をほめるのが苦手でも、子供にほめポイントを見つけられなくても。
特に理由がなくたって「好きなものは好き」なんだから。
それを伝えればいいんだー…と思って、とても気が楽になりました。
「いい子」だから好きなんじゃなくて、「君のこと」が好きなんだよと。
寝る前に言うようにしてみた
それからは、寝る前に必ず
「●●、大好きだよ、今日も素敵だね」
「□□、大好きだよ、今日も頑張ってたね」と、子供たちの名前を呼んで伝えることにしました。
「かっこいいとかわいいと素敵、どれ言われたらうれしい?」とか聞いたりしました。
一言だけだっていいし、ぎゅーをプラスしてもいい。
とりあえずなるべく毎日言うように心懸けました。
何故寝る前なのかというと
・毎日同じタイミングにすれば忘れない(私が)
・いい気分でみんなが1日を終えられる
・おもちゃも、テレビもない瞬間は、言葉が一番伝わりやすい
特に私が怒ってしまったり、大きな雷を落とした日ほど、絶対言うようにしました。
(罪滅ぼしの意識もあり…笑)
子供たちに変化が現れた!
寝る前に「大好きだよ」と言い始めて最初のころの子供たち二人の反応は…
息子はニヤリとしていました。娘は、うん、とうなづいていました。
そのうち、私が「大好きだよ」というと
「ママ、大好きだよ」と二人から返事をしてくれるようになりました
→これ、めちゃくちゃうれしかったですよ!!!
さらに続けると、
私が言うより先に、ベッドに入ったら子供たちから
「ママ、大好きだよ」と言ってくれるようになりました。
ここまで来るともはや習慣の一部…!!笑
ベッドに入ったらいう言葉という、パブロフの犬状態…!
最初のうちは言い忘れる日もありました(ごめん)
今では言わないとなんか気持ち悪いくらい、ベッドに入ったら「大好きだよ」と言って眠るのが当たり前になりました。
子供たちが「大好き」とを日常的に使うようになった
今までは寝るときに主に「大好きだよ」って言う儀式をしていたんですが、
子供たちが「大好きカード」でご機嫌取ってくるようになりました。
私がムッキーーーー!怒と怒り始めたり、少し機嫌が悪くなってくると、
「ママ、大好きだよっ」と笑顔で言ってきます。
まさに大好きカードを切ってくる!
「大好きとか言われちゃあしょうがねぇなぁ…」と、
私の怒りも少しだけ収まるのでした…
子供たちの情緒にも変化が。
成長のせいなのか、大好き効果なのかは定かではありませんが、子供たちがすごく落ち着いてきました。
いままで帰宅後はべったりで、私から一時も離れなかった娘。
今では兄と遊んだり、お絵かきしたり、おもちゃを収集したり、一人で遊んで待っててくれます。
「抱っこして!」と甘えてくることも多いですが、
「今手が離せないから、これが終わるまで待っててね」と言えば、おとなしく遊んで待っています。
(もちろん、終わったら抱っこするように、約束守るように努めています!笑)
息子も、とっても怒りっぽかったのが、嘘のように優しくおおらかになりました。
今までは
「ママ!トイレ行くからついてきてよ!!怒 なんでわかんないんだよ!」と怒っていたのが
「トイレ、ママと一緒に行きたいな(ハート)」とかなりとげが減ってきました。
(具体例が笑えますが)
妹にもかなり優しいです。
娘も息子も、成長したんだろうとは思います。
でも、「大好きだよ」と毎日伝えることで、どこか彼らの心に余裕ができたのではないかと、私は思っています。
「今日はこんなに怒られてママは怖かった。でも、自分のこと好きだって言ってる」
無条件に愛されているという安心感が、あるんじゃないかなぁと、思っています。勝手に。
そして私も彼らから「大好きだよ」ってたくさん言ってもらえて幸せ。
寝る前に一言言うだけで、こんなに素敵なことになるのなら、ほかのママにもぜひやって見てほしい。
私は、子供と遊ぶのが下手だし、ほめて伸ばすのもなかなか上達しない。
寝る前の絵本の読み聞かせだって、できてない。
「大好きだよ」は得意です。続けていこうと思います。
補足
私たちのやりとりから、子供たちが旦那に「パパ、大好きだよ」というようになりました。
そして旦那も子供たちに「大好きだよ」って言うようになりました。
で、私が「息子、大好きだよ、娘、大好きだよ、おやすみ」というと、
息子が「ママ、パパは?」と言ってくるので、「パパ、大好きだよ」も言うようになりました。
夫婦で言うのは照れますが、言葉にするのは大事だな、とつくづく思います。
子はかすがいとはよく言いますね、息子よ、ありがとう。
後日談追記
「大好きだよ」を言い始めてからもうすぐ2年です。
もはや習慣化されているので、子供たちも私も寝る前は「大好きだよ」と言って寝ます。
先日うれしいことがありました。
現在小学校2年生になった息子は、学校で勉強についていけなかったり、体育でもなかなかうまくできなかったりで、集団生活での挫折や劣等感を感じているようです。
私自身も「息子は自分に自信がないのではないか。自己肯定感が低いのではないか」と心配になる日々です。
(自己肯定感が低いことは悪いことではないと思います。
しかし、自己肯定感が高いほうがこれからの人生、生きていきやすいのではないかな、と私は感じているのです。
ですので、息子には自分のいいところをたくさん知ってほしい。息子は誰かの(私の)大切な存在であり、自分を大事にしてほしい、という願いがあります。)
ある夜息子に「ねぇ、ママの宝物何か知ってる?」とクイズを出してみました。
正直私はお金!とか、スマホでしょ!と言われると予想していたのですが、
息子は「知ってるよ、僕でしょ。あと妹でしょ。毎日大好きって言ってるじゃん」と。
これを聞いて私は少し感動してしまったのですよね。
ああ、怒ってばかりで機嫌のコントロールができていない未熟な親なのに、一番伝えたい部分は伝わっているんだと。
「そっか~!知ってたか~!当たり!!すごいじゃん」と言うのが精いっぱいでした。
親にだけは確実に愛されている、ということを知っていれば、これから起こるいろんなことに、安心して立ち向かっていけるでしょうか。
いつまで子供たちと一緒に布団に入ることができるか分からないけど、まだしばらくこの幸せな時間は大事にしたいな…と思っています。
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