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泣ける曲。ダンデライオン。深すぎるその内容を誰にも頼まれないけど解説。

何年かに一度、ふと思い出して口ずさんで

泣いてしまう曲があります。

 

バンプオブチキンのダンデライオン。

 

最初アルバムに入ってる曲を聴いたのは多分もう

10年以上前。

 

BGMで流してて、明るい曲調だな~としか思ってなかった。

 

あるひ電車の中でイヤホンで聞いていて、

初めて歌詞を聞きながら曲を聞いたら!!!!

 

電車の中でぼろぼろ涙を流してしまいました。

以下、歌詞を思出だしながら書いていきます。

途中でいらぬ突っ込みも入れてます。すみません。

 

 

 

「さみしがりライオン

吊り橋を渡る。サバンナじゃ皆に嫌われた」

 

なぜサバンナに吊り橋があるかはさておきね。

 

みんなとなかよくなれなかったライオンが

あるひ吊り橋にやってくる。

 

「橋の向こうで出会ったやつは太陽によく似た姿だった

お前は俺が怖くないのか。逃げないでいてくれるのか。

吹き抜ける風と共に一度だけうなずいた」

 

ライオンは橋の向こうである友達に出会います。

ライオンの恐ろしい姿を見ても逃げず、

ライオンの問いかけにうなづいてくれたのです。

 

 

そう、、タンポポの花だったんですね。(さっそくネタバレ)

タンポポとライオンて、植物と動物で。

種族も全然違う。

タンポポが本当にライオンの心を感じてうなづいたかどうかはわからない。

そこは切ないけれど、ライオンの心は癒されたんです。

 

「涙の理由を知ってるか。

俺には分からないが。

ぬれた頬の温かさは恐らくお前がくれたんだ」

 

さびしかったライオンは、友達ができて

冷たい涙を流すことはなくなったんです。

(すでに書きながら泣きそう)

 

「雨の日もライオン吊り橋を渡る。

金色の琥珀を咥えて。

今日の土産はいつも無口な

お前によく似た色の小石。」

 

けなげなライオンは

いつもしゃべらない友達に

琥珀という宝石をプレゼントしに来るんですね。

そういえば琥珀はライオンの毛と同じような色ですね。

 

「響く雷鳴。落ちる吊り橋

痛みに目を覚ませば

空は遠く狭くなった

お前を泣かすものか。」

 

すると天候が荒れてしまい、

雷が落ちた吊り橋はライオンを乗せたまま

崩落してしまいます。

ライオンは落下して目をさまし

痛みを感じますが、

まず最初に考えたのは崖の上に

取り残された大切な友達のことでした。

 

きっと心配しているだろう。

 

 

 

「この元気な声が聞こえるか

この通り全然平気だぞ。

ぬれたほほの冷たさなど

生涯お前は知らなくていい」

 

そう考え、

自分は無事だ、元気だということを

大きな声で伝えます。

友達が自分のように

泣いてしまうことがないように。

 

 

「やまない雨に血は流れてく

もし生まれ変わるなら

お前のような姿に

なれれば愛してもらえるかなあ」

 

無情にも雨はやむことなく

傷ついて動けないライオン。

死を感じたライオンは

生まれ変わったら友達のような

愛らしい姿になりたいとぼんやりと考えます。

 

「もう元気な声は出ないけど

不思議とさみしくない

ぬれた頬の冷たさなど恐らくお前が奪ったんだ

 

涙の理由を知ってるか

俺には分からないが

この心の温かさが

そのまま答えで良さそうだ」

 

ライオンはとうとう声を出すこともできなくなり

死を迎えます。

それでもライオンの心は穏やかでした。

友達に出会うまでの

さみしさは、もはやありません。

 

ライオンはその間際に涙を流しますが、

これは今までのさみしさの涙ではありません。

冷たい涙は友達が奪い去り、

友達と出会えて、

自分の生涯に満足したあたたかい涙だったのでしょうか。

 

「季節はめぐり

春が訪れ谷底まで金色の化粧

一面に咲く

タンポポの花

ライオンによく似た姿だった」

 

いくつも季節が過ぎ去ったある日

ライオンがいた谷底は春一面のタンポポ。

崖の上に残されてた友達のタンポポが

ライオンがさみしくないように

種を飛ばしたのでしょうか。

ライオンは望み通り愛らしい友達と同じ

姿に生まれ変わったのでしょうか。

 

ライオンが「太陽によく似ていて愛らしい」と思った

タンポポは、ライオンにそっくりな花だったのです。

 

しかも、タンポポの英語名はダンデライオン!!!

曲名にもなっていますね。

ライオンとタンポポはすごく深くつながりがあったわけですね。

 

はーーーー泣ける。

 

 

この歌は本当に深いと思うんですよね。

友達に種族とか、

話ができるとか

そういうのは関係ないんです。

 

こころが通って

自分が相手を大切にして

相手のことを思いやって。

そうすれば自分は満足して、

生涯の幕を下ろす時に温かい心でいられるんですね。

 

タンポポが本当はどう思っていたかはわからないし、

本当は全部偶然で、

たまたま風が吹いただけだったかもしれない。

ライオンがそう思いたかっただけかもしれない。

 

でも、ライオンがタンポポを大事にしたのは事実なんです。

ライオンがタンポポの為に生きて、

幸せだったのは事実なんです。

 

本当に名曲だと思います。

 

曲調と内容が全然リンクしていない、

底抜けに明るいというギャップもたまらないし。

 

それにしても抽象的な描写と

ライオンのセリフだけで構成されているのに

ありありと情景が浮かぶのがすごい。

 

また、曲名ですらダンデライオンですが、

タンポポという単語は最後に1回出てくるだけ。

 

その最後まで聞く人の想像力をかきたてるところも最高です。

 

曲自体もすごく短くまとまっている。

 

とっても上質な絵本を読んだ気分です。

 

何度聞いても泣いてしまう。

何年たっても歌詞を覚えてる。

 

本当に素晴らしい曲だと思います。

POSTED COMMENT

  1. バジリスク より:

    最初の「涙の理由を知ってるか」の流れのとこですが、
    「濡れた頬の冷たさなどおそらくお前が奪ったんだ」ではなく
    「濡れた頬のあたたかさはおそらくお前がくれたんだ」です。

  2. nijinoameko より:

    修正しました!ご指摘どうもです(^ ^)