レビュー

アラジン実写映画のレビューだよ!素晴らしすぎて字幕、翻訳ともに観に行ってきた!

アラジンは私の大切な、大好きな作品。

1992年のアラジンは私の初恋だ。

小学校低学年の当時、必死で英語のセリフと歌詞を何度も何度も聞いたものだったな。

当時はカセットテープにテレビからの音源を録音し、聞いていたのがなつかしい。

 

アニメのアラジンの大胆さとかっこよさにほれぼれし、その後の異性の好みに影響しましたなぁ…。

 

そんなアラジンが実写化。映画を見てきたのですが、これまた最高で…!

字幕を最初に見て、その後熱が冷めやらず!

もう一度吹き替えを映画館に観に行ってきた。

 

個人的な感想をガシガシ描いていこうと思う!

長いよ!!

 

アラジン実写映画の見どころは?

一言で表すのが難しい…。

アラジン実写映画の見どころは大きく3つだと感じている。

①ジャスミンの苦悩と道を切り開くストーリー

②現代風に違和感なくアレンジされたストーリー

③キャスト、演出と最強の布陣

見どころや素晴らしいところはありすぎるのだが、大きく分けるとこの3つが特徴的。

以下、ネタバレを含むので注意。

アラジン実写映画は、アニメ版のストーリーをアレンジしてある。

純粋に初めて見る映画としても楽しめるので、まだ見ていない方はネタバレしない状態で見るのをお勧め!!

ジャスミンの苦悩と、ジャスミンが自分で道を切り開くストーリー

アラジン実写映画のジャスミンは、決してサブキャラクターではなくて、ヒロインでもなくて、主人公なのだよな。

自ら国を治める女性王(サルタン)をめざし、自分でジャファーと戦い、自分の力でカシーム(兵隊長)に王として認めさせる。

~ちょこっとあらすじ~

ジャスミンは母から「国民のことを考えるのだ」と教えられて育ちます。

しかし王妃である母親はある日何者かに暗殺されてしまい、そのことを嘆いたサルタンはジャスミンを過保護に閉じ込め、城から出さなくなってしまいます。

サルタンは自分の引退後のことを見据えてジャスミンに「早く結婚する王子を決めろ」というのです。

ジャスミンは「王になるために勉強してきた」と主張しますがサルタンからは「いつかわかるさ。早く結婚して王子を迎えろ」と流されますし、ジャファーからは「何も言わずにただ美しくいればいいんですよ」と一蹴されてしまう。

~あらすじいったん終了~

 

王妃から国のことを教わり、国民のことを考え、勉強にいそしんできたジャスミンが、「女だから黙って結婚しておけ」と言われるのは、どんなに屈辱的だっただろうか。

ジャスミンは自分がサルタンになるために国の現状を見て回りたいのに、城から出ることさえ許されない。

その状態でジャファーは

「お勉強だけでは国は治められないんですよ。国境や国民のことを何も知らないでしょう」

とジャスミンの主張を退ける。

少し話がそれるが、これは今まで世の女性がされてきた差別を体現している。

 

結婚したら退職させ、女性を家庭に押し込め、「世間知らずの主婦が仕事や商売をできるわけないでしょ」と馬鹿にする。

「女の子は黙ってきれいにしていればいいの」と、口をふさぐ。

 

アラジン実写映画の主人公であるジャスミンは、今まで虐げられてきた女性たちの象徴であった。

 

一番よくあらわされているのが、アラジン実写映画で制作されたプリンセスソング「Speechless」だろう。

 

スピーチレスの歌詞、メロディ、歌い手の素晴らしさ

スピーチレスを初めて聞いたときは鳥肌が立った。

こんなに力強い歌があるのかと。

ジャスミンは城に閉じ込められ、政治に口出しするなと黙らされ、王子と結婚しろと、選択の自由すら奪われてきた。

でももう黙ったりはしない、国民の為に立ち上がるのだと。

これは、今までただ「女は黙ってろ」と虐げられてきた世の女性差別に対する歌だと思った。

これをあえて歌詞にしてしっかりと歌い上げるシーンを入れているのに感動する。

本当に、時代の変わり目を感じる。

 

youtubeに上がっている動画だと、きれいに静かに歌い上げられているが、映画のジャスミンは鬼気迫るものがある。

↑これはフルバージョン

 

↑これは映画の一部抜粋

歌うというよりも叫びに近い表情で、目は真っ赤に充血し、涙があふれながらの歌。

他のディズニープリンセスとは大違いだ。

他のプリンセスは「外の世界にいってみた~い、まだ見ぬ憧れの世界にいってみた~い」と明るく美しく歌う中、ジャスミンは一人女性の現実と向き合って戦っている歌を歌っている。

(というか、アラジン実写映画は、もはやジャスミンが主役級に素晴らしく存在感があるのに、タイトルは「アラジン」という皮肉さはある…。)

 

作曲家のアラン・メンケン氏の素晴らしさ

アラン氏は大御所の生ける伝説の作曲家でアニメの「リトルマーメイド」「美女と野獣」の音楽を手掛け、1992年の「アラジン」のアニメ版も作曲している。

「ホール・ニューワールド」もアラン氏の作曲なのだ。

そのアラン氏がアラジン実写映画の作曲やアレンジも務め、新たなプリンセスソングを追加したのはとても興味深い。

アラジンの実写映画関連の動画を見ていると、だいたいガイリッチー監督と、アラン・メンケン氏が出ている。

監督はわかるよ、監督はプレミアとかにも出てくるよね。

でも作曲家で、こんなに存在感ある人知らないよ!

私の少ない知識の中だと、作曲家で存在感バリバリなのって、久石譲氏くらいかな。

 

日本の試写会の際、ウィルスミス氏が半分冗談でボイスパーカッションをはじめて、アラン氏が「私はピアノ弾きます!」と飛び入りで弾きはじめてしまうところが好き。

すごく楽しそう。↓0:24あたりから

(蛇足だけど、これは山寺さん不完全燃焼で辛かっただろうな…)

アニメのジャスミンとの大きな違いは受け身でないこと

アニメでのジャスミンも芯が強く素晴らしかったが(アニメのジャスミン大好き…!)、プリンセスとして「受け身」をとらざるを得ない描かれ方をしていた。

時代のせいもあるかね。

アニメ版のジャスミンは、「お城から出て見たいの」と外の世界にあこがれを抱く箱入りのお姫様。

「こんな窮屈な王女はもういやだわ」と。

最後も結局、サルタンが「わしは王様だから法律を変えちゃうぞ!」と言って、「サルタンに法律を変えてもらい、アラジンと結婚させてもらう」

ジャスミンはあくまでずっとプリンセスで、ポッと出てきたアラジンが王になってしまうしね。(アラジンがサルタン、無理だろ、という大人目線のツッコミ。)

しかし「結婚相手は自分で決める」「私は賞品じゃない」「法律が間違っている」と芯が強く、とても魅力的なプリンセスだったよな。

ホレた振りしてジャファーを油断させるところも、サッと状況を理解してアラジンの妹を演じるところも、とても好き。

 

アラジン実写映画のジャスミンはすべてが自分起点で本当にすがすがしい。

「私が王になる、私ならそれができると思ってる」

「私が王になり、王子としか結婚できない法律を変える」

「私がアラジンを夫として選ぶ」

もうね、そういうところだよ、本当に。

自分起点でいないと。

それを心の底まで、真に落とし込んでいるナオミ・スコット氏の素晴らしさたら(素晴らしいしか語彙力がない)

 

ああ、もう、文字数ばっかり伸びてしまってどうしよう。書き続ける。

 

現代風に違和感なくアレンジされたストーリー

これね、アニメと実写両方見た人は声をそろえて言うんだけど。

「アニメのちょっとした違和感をナチュラルになくし、アニメの素晴らしさはそのままに、よりブラッシュアップしたストーリー展開が最高」

こんな感じ。

例えば、アニメのサルタンは平たく言うともう、あかちゃんオヤジ。

あーた、ほんとにアグラバー治めてる?っていう頼りなさ。

おもちゃや魔法のじゅうたんで遊ぶし、イアーゴにクラッカー詰めるし、ジャファーにすぐ洗脳されるし。

しかし!アラジン実写映画のサルタンは、最高にサルタン!

迫力あるし、ジャファーに「オラァ!だまれぇ!」みたいなところあるし、威厳もある。

多分めちゃくちゃ怖い敏腕じいさん。

(ジャファーと肉食べたりお茶したり話し合ったり、ちょいちょいそういうシーンが合って、二人の信頼関係が見て取れて涙。)

あと、じゅうたんの乗りかたね笑

アニメ版見て思わなかった?

「つかまらなくて落ちないの?慣性の法則とか大丈夫なの!?」的な。

安心してください。

映画実写版ではちゃんとフリンジ部分掴んでるから。なんとなく操縦してる。

(ちなみに、じゅうたんデートの部分で、ジャスミンが「やらせて♪」って感じでフリンジ持つところがかわいい)

 

アブーもイアーゴも、ちゃんと動物だし。

 

アニメ版でぽっと出の庶民アラジンが王になるのも個人的にはハテナだった。

でも実写映画のように幼いころから帝王学や政治を学んでいるジャスミンが王になるなら納得。

(アラジンは王にならなくても、きれいな心でサルタンジャスミンを癒していればそれでいいのよ…)

 

ジャファーがもともと盗賊だったりとかなり背景設定も細かくしてあるように感じたな。

 

アラジン実写映画のキャスト、演出と最強の布陣

アラジン実写映画の何がすごいって、総合的に文句の付けどころがないところ。

もう、全部の制作にかかわった人たちの最高の部分がギュッと詰まっている感じ。

キャストがまず素晴らしくて、ジーニー役のウィル・スミス氏。

これはウィルスミス以外にできる人が本当にいないんだよ。

で、あらゆるインタビューでも言われているけど、アニメ版のジーニーはすごすぎてウィル・スミスも相当プレッシャーを感じていたらしい。

前作のアテレコをしたのは故ロビン・ウィリアムズ氏。

ロビン・ウィリアムズは伝説のコメディアン俳優だし、あのキャラクターのジーニーを人間が演じるって…。

私だって想像つかなかったよ。

でもウィル・スミス氏はウィル・スミスらしいジーニーをガッツリ演じあげた。

アニメ版のジーニーはお調子者キャラって感じだったけど、実写版ジーニーはクールなんだよね。

パーティ好きなパリピで、暇さえあれば筋トレしてるし、「俺様がすごいんだよ」と、ナルシストな一面が垣間見える。

あの、なんていうか、面白くて余裕と自信があって強いっていう、一番モテるやつ…。

でもジーニーに今まで、本当の友達はいなくて、アラジンと出会ったことで、ジーニーは友情を知ったという…。泣ける…。

 

ナオミ・スコット氏のジャスミンは素晴らしかったな…。

数多の応募者の中、美しく歌がうまい女優たちの中から彼女が選ばれた理由は「熱意」だったらしいから納得。

あの迫力ある演技はナオミ・スコット氏の持ち味だと思う。

あと、ナオミ・スコット氏はインタビューがとにかく爆笑で見てて気持ちいいから大好き。

活発なナオミ氏と、穏やかなメナ氏のコンビネーション、見てるだけで癒される…。

※動画※

(私は恋人同士!?と思ってしまったが、お互いパートナーは別にいるらしいね…)

アラジン役のメナ・マスード氏もよかったよ~!

私が好きなアニメ版アラジンの余裕や機転は皆無だったが、実写版は「親しみやすいコソ泥」を演出したらしい。

あとね!ダリア役のナシム・ペドラド氏!

彼女がいたからめちゃくちゃ楽しくて明るい映画になったわ~。

ダリアはネタバレになってしまうからと、あまりSNSでもインタビューでも語られないのだよ…。

キャスト、ガイ・リッチ―監督、作曲のアレン氏がまずよかったし、さらには衣装、道具、街の作り込みもすごかったんだよ!

砂漠のシーンや、アラジンが家からボンボン落ちるシーンあるじゃない?あれ多分全部実写…。

砂漠とかね、私はグリーンバックに合成だと思っていたの。

でも、ウィルスミス氏を始め、みんな砂漠で撮影しているの…!すげぇ。

※動画※

アラジンが衛兵から逃げながら落っこちるシーンももちろんメナ氏がアクションしているし。

あと、魔法の洞窟にちりばめられた宝石。

あれも全部本物の小道具なんだって。宝石なんか、キラキラ~って映像技術で増やせそうじゃん?

そうではなくて、協力してくれるジュエリー店を探して、あの洞窟を宝でいっぱいにするために実物をとりよせたんだと…。まじですごい。

 

あとね、街と城!見た?超素敵なアグラバーの街と宮殿なんだよ!!!!!

オープニングで街と宮殿がうつるんだけど最高にワクワクするし、街ごとセットを作ったんだって!!!!

どうりで!!!!すごく臨場感!!!!

街のセットは広すぎて迷ってしまうほどだったとか。

いきた過ぎる~。

 

そういう、映画の土台となる舞台を支えているメンバーの布陣も最強だったんだね…。

だめだ、今日はもうここまでだ…。

また明日続きを書くよ…。

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