「子供がうるさくてすみません」「子供が熱だして休まなくてはいけなくてすみません」
なんだか、本当に子育てしづらいなぁってしみじみ思います。
現代を生き抜く母たちは本当に強い。頑張っている。みんな、もっと褒めてあげて!!!
◆現代の母親たちは孤独
ほんとにね、孤独なんですよ、子供と母だけの世界の時間長すぎ。
例えば私ね、虹野あめ子ですけど。
・両親は遠方なのでもちろん別居
・父親は朝7時~夜23時まで不在
・ママ友少ない(ほぼいない)
・SNSほぼしない
はい、孤独決定ーーーー。
人間の子育てって、長年集団で行ってきているんですって。
大人が何人もいて、子供を見てるんですって。
ほら、日本だって昭和までサザエさんみたいに大家族で住んでいたし、アジアの国だって、まだまだ基本は3世代とかで暮らしているじゃないですか。
日本が先進国になって、年金や生活保護が手厚くなって、老人も自立が進んだ。
親との同居はしない文化がここ30年で急速に進んできた。
親との同居はないのはまあ、嫁的にはいい面もあるんだけどここでは置いといてさ。子育てでは孤独になりますよね。
我が家だって、保育園以外の時間で9割は「母親1人」で子供を見てる。
孤独ですよ…。
◆母親が孤独だからこそ、幼稚園と保育園は強い味方
子供は大好きですけどね、これが専業主婦で、24時間子供と一緒だったら…と思うと、正直ぞっとする。
子供のことは愛しているが、ずーーーーーっと一緒は正直辛い。働いててよかった…って思う。なぜなら保育園に預けることができるから。
保育園では、保育士の先生が子供と接してくれるおかげで、母親のストレスは減るし、子供も、母親以外の大人とも触れ合えてよいと思います。
◆現代の母はダブルインカムも求められる
現代の母の半分くらいは働いている人が多いのではないでしょうか。
昔は専業主婦が基本でしたが、不況や雇用均等法など、様々な要因が絡み合って、今や妻も収入が求められる時代ですよね。
「妻が仕事を辞めると家計が回らない」なんて言う家庭もザラにあると思います。
ねぇ。
出産も子育ても(家事も)一手に担いながら、働いて金稼ぐのも求められるってどんだけよ。
男性は「子育てしやすい」とかなんも考えずに就職するけど、女性は「子育てしやすい」とか視野に入れて就活しないといけないとかどんな苦行よ。
まじ、細腕にいろんなもののしかかりすぎでしょ。
逆にいうと、出産しても仕事できる環境が整ってきたともいえるけど、なんかタスク多すぎてつらいよ。
◆子育てNG集が多すぎるよ!
ネットや育児本が充実しすぎて、子育ての常識が氾濫しすぎ。
手軽に情報を得られるのは本当に助かるけど、子育ての正論と、答えが多すぎるよ!
「離乳食は遅めがいい!」とかいうころころ変わる常識や、
「子供の食事は基本手作り」とか、「電車ではベビーカーをたたむべき問題」とか。
こうすべき、これが常識、こんなの知らないなんて子供を危険にさらしている、非常識ママ、みたいなのがたくさんありすぎて怖い。
良く、芸能人が子供のことをブログに上げて、炎上したりしますよね。「2歳なのに卵かけごはんなんて非常識!!!」とか。
「自転車に乗るのにヘルメットしてない!」とか。
芸能人だって、完璧じゃないのに…。
知らなかったら仕方ないじゃん、と感じる。
芸能人は影響力が大きいので発信内容は気を付けないといけない、というのはわかるんですけどね。
なんかそういうNG集多くて、おいそれと子育てを語れないし、手抜きしてると誰かに怒られそうで怖い。
◆子供から目が離せない
子供ってマジですぐ危ないことするから、1人で子育てしている母親は、子供から1瞬でも目を離してはいけないじゃん。
危険がいっぱいで、でも見る目は母親の一つしかないから子供を常に見てないといけない。
気を抜いて、子供が起きてて、母親が昼寝とかできない。
本当につらいわー。
◆子連れだと肩身がとにかく狭い。
これは、自分の感じ方次第なんでしょうけど。
「子供連れですみません」
「子供連れてってもいい?ごめんね」
「子供がいるんで、時短でご迷惑おかけします」
「子供が発熱したんで、お休みしますすみません」
「子供との時間を優先したいので、退職します。すみません」
なんていうんでしょうね、子供が枕詞になって謝罪することの多いこと多いこと。
いや、自分のポリシーで、子供を理由に謝らなければいいんでしょうけど。
なんかもはや「子供産んでごめんなさい」みたいな。
そんなこと自分は微塵も思ってないんだけど、言わされてしまう社会の雰囲気があるというか。
ベビーカーを電車内でたたむ、たたまない問題とか、
飛行機で赤ちゃんが泣くから事前にお手紙を配るとか。
子供がいて残業できないからばっちり組み立てて完璧に時間内で仕事をこなすとか。
そこまでしないといけないんかい?って思うです。
◆子育て世代は人口のマイノリティ
今や、子アリ世帯って、全世帯数の3割りなんですって。
そのうち、赤ちゃん~幼児を育てている子育て世代はもっと少ないので、全世帯の1割もないのではないでしょうか。
そうすると、そもそも街は、「子供が身近ではない」という人たちばかりなわけです。
身近でないと、「子供は泣くもの、走るもの、うるさいもの、モンスターである」ということが実感できる人は本当に少ない。
なので、「子連れうぜーな」と感じる人も多い。
知らないものは、理解ができない。
子連れに対してイラつく人が悪いというわけではないんです。
そもそも、子供が何であんなにモンスターなのか、両親がどれだけ普段苦労しているかが理解できない。そして生まれてしまう子育て世代とそれ以外の溝、ということだと思います。
実際私も妊娠するまで子供と触れ合う機会はほぼなかったですし、そのことについて考えることもあまりなかった。そもそも関心がないんです。
身近に子供がいないから、理解できない。でもウルサイしモンスターだし、周りにいるとイライラする。
子供を理由に、何であのママ社員はあんなに休むのか、時短を使うのか、想像も理解もできない。だからこそ、仕事上でママ社員に対して不満も出てくる。
なんかそういうのを感じるし、ネットでもさんざん子連れが叩かれている記事を見るし、肩身が狭い思いをするわけです…。
◆子供とそれ以外の境界が、分かれすぎだとも思う。
今の日本は、子供が過ごす場所を明確に分けすぎだと思う。
居酒屋に子供をつれてったら炎上するし、保育園は住宅街に作ると反対運動がおこるし。
基本的に、日本のビジネスの場には子供の影は皆無。
どこかの国の女性議員が、議会に子連れで来たことあったじゃない。
大人が真剣に話をする場に、子供がいては不都合もあるけれど、子供を完全に排除するのは人間の本来の、自然な姿ではないよね?
もっと街にも、お店にも、会社にも、子供の姿が見られるといいのに。
老人も同じくで、居場所を区別しすぎ。
居場所が違いすぎて、お互いに対する理解が全然進まないんだよね。
子供は父親、母親と、友達、学校関係者以外と接する機会はないし、小無しの人たちは子供と接する機会は皆無。
◆結論
子供を育てにくい時代なのは確かです。
結婚出産を見据えて就活し、
周囲と関係性を築きながら産休を取得し、
保活し、
復職し、
生活費や保育料を稼ぎつつ、
平日は母子家庭で子供と孤独に向き合いつつ
仕事も効率的に時間内でこなしつつ
肩身の狭い思いをしつつ
周囲に常に気を配りながら
現代の母たちは頑張っています。
女性の社会進出や、出産しても仕事を続ける女性が増えて、少しづつ肩身が狭くない社会に変わっていくといいなぁ。
自分たちの子供が親になるころには、どんな世の中になっているんだろうなぁ。