私が黄体嚢胞破裂(おうたいのうほうはれつ)(卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)ともいいます)して、救急車で運ばれ、緊急手術をしたときの話。
かなり昔の話にはなりますが、婦人科系の病気の記録は誰かの参考になるかもしれない、と思いました。
記憶の網をたどって書いていきたいと思います。
もくじ
突然の便秘のような腹痛
当時私は大学生。
付き合っていた人の家に半同棲、のような生活をしていました。
生理が近かったと思いますが、マリンスポーツでウェイウェイして帰ってきたあと、彼氏の家で寝ていました。
「…?なんだかお腹痛い…?便秘だったっけ?」
それは便秘や下痢の時の痛みに似ていました。
※一般的に、婦人科系の痛みは、消化器系の痛みと見分けがつかないといいます。
陣痛や、妊娠中の異常も、痛みの感じでは子宮なのか、消化器系なのか判断できないのですよ…
彼氏と一緒にベッドにいるときも、「ちょ、なんかお腹痛い。今日は無理」と断るほどでした。
翌日、痛みが引かなかったので、病院へ行くことにしました。
痛みはかなり下の方の下腹部。
トイレで踏ん張っても何も出ないし。
私はてっきり、便秘だとばかり思っていました。
歩くことができないくらい痛くなってきたので、タクシーで近くの消化器内科へ。
診察台に寝て、お腹を触診してもらいましたが、「ビオフェルミンと痛みどめ」を出されただけでした。
思えばこれがダメだった。
お腹が痛かったら「婦人科ではないか?」と疑うべきだったんですね。
私はまだ20歳。
経験値も浅く、まさか婦人科系の異常だとは夢にも思いませんでした。
したがって、間違った病院を訪ねてしまい、何の解決もしなかったのです…。
倒れて救急車で運ばれる
帰りのタクシーでも、どんどん痛みが増していく。
「あれ?これはもしかして便秘ではないのでは…?」と思うくらいにはぐったりと歩けなくなっていました。
幸い、その時は彼氏が付き添ってくれていました。
タクシーを降りて、「とりあえず家に帰り寝るぞ」というところで、「寒い」と言いながら倒れて、意識を失ってしまいました。
ここから病院までは記憶がないんです…!
あとから聞いた話によると、彼氏が毛布を持ってきたり、通りかかった人が救急車を呼んだりしてくれたみたいですね…。
病院で点滴をしていたら意識が戻ってきて、いろいろ聞かれました。
救急車で付き添ってきた彼氏は、家族でないため病院関係者に怪しまれて、冷たい対応をされて待ちぼうけだったようです。今思えばかわいそうでした。
すぐさま点滴後に婦人科へ連れて行かれて、いろいろ検査したところ、片方の卵巣から大量に出血しているらしいとのことでした。
下腹部の痛みは出血によるもの。
痛みと貧血で、倒れてしまったようです。
レントゲンを撮るときに立ちあがったら、これまた貧血なのか景色がぐるーーーーっとまわり、そのままレントゲン室で倒れて意識を失いました。(何回意識失うんだ…笑)
黄体嚢胞破裂による出血。その日の夜に緊急手術。
検査の結果、出血がかなり多いので、開腹手術して血を取り除いた方が良い、という話になりました。
もし出血が少量であれば、そのまま安静にしていれば吸収されたようなのです。
私の場合は出血の量が多かったため、手術したほうが良いと勧められました。
同意書を書かされ、実家から父が飛んできて、全身麻酔の手術となりました…。
10センチの開腹。一生残る傷になった
手術の説明を受けたときは、2センチくらいの傷で済む、とのことでしたが、結局10センチくらい切ったようです。
数年はケロイドとして傷跡が残りました。
今はケロイドはなくなりましたが、傷跡は残っています。
エステや人間ドックで、「この傷は帝王切開ですか?」と聞かれますね~。(黄体嚢腫です…)
傷は残りましたが、あまり気にしていません。
(私本人よりも、母が気にして心配していました。大丈夫だよ~!)
入院中はマジ痛かった…。
健康な女性だったのですが、開腹の傷はかなり痛かった。
歩くのがやっと。
腹圧をかけられないので、咳したら激痛。
友達がお見舞いに来てくれたのですが、「頼むから、絶対に笑わせないでよ?」と懇願しました笑。
うろ覚えですが、1週間くらいで退院したかな…。
ちなみに、麻酔している間に、下の毛は全てカットされていました!(Vゾーンのみ)
思えば、あれが私の初めての剃毛だった…。
手術後の日常生活
定期的に健診に行くのみで、特にこれといった変化はありませんでした。
でも20歳から産婦人科に通うようになったおかげで、出産のときになんの抵抗もなかったな…!!それは良かった。
その数年後、子供も2人産みましたし、私の卵巣、頑張ってるな~!!
そもそも黄体嚢胞(嚢腫)って…?
私が説明された内容で書きますね。
排卵前は、排卵に備えて、卵子を育てるために黄体が大きくなる。
排卵の際には、黄体を突き破って卵子が放出されます(いわゆる排卵)
この時に黄体は出血することもある。
私の場合は、ちょうど排卵期に激しい運動(今回で言うと、マリンスポーツや性交)があり、出血が多くなってしまったのではないかということでした。
黄体嚢腫は、どんなに健康な女性でも生理のたびに起こりうることだそうです。
稀に私のように大量出血してしまう場合があるらしいです。
入院費は父が出してくれた
入院、通院費は、父が加入してくれていた保険でまかなうことができました。
一度手術歴がついてしまうと、5年間は告知義務があり保険加入が難しくなってしまうらしい。
病気になる前に父が保険に入ってくれていて助かりました。
まとめ
お腹が痛かったらまず、婦人科へ行きましょう。(これ大事)
また、女性はいつ、なんどき婦人科系の病気の診断が下るかわかりません。
女性特約のある、医療保険に入るようにしましょうね。
https://nijinoameko.site/entry/2018-02-10-%E5%85%B1%E5%83%8D%E3%81%8D%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E3%81%AE%E8%99%B9%E9%87%8E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%BF%9D%E9%99%BA%E4%BA%8B%E6%83%85%E3%81%A8/
(県民共済でも何でもいいから!ちゃんと入院保障があるものに入るのですよ…)